2017年06月18日

初夏の日は遅く暮れ




「お父さん、聞いてください。最近、あの子ったら・・・・・・」
ひさしぶりに我が家に現れたと思ったら、さっそく息子の嫁の珠代さんが孫のことで愚痴り始めた。
「近所の子と一緒になって毎日遅くまで外をほっつき歩いてるんですよ。それなのに、あの人ったら、全然叱ってもくれなくて・・・・・・」



六月になると、日が暮れる時間が遅くなり、七時を過ぎたというのに、まだ駅前は明るい。
車よりも人の方が大勢行き交うロータリーを足早に渡り、自宅のある住宅街へとつづく通りへ足を向ける。
コンビニの前を過ぎ、こじんまりとした商店街の中を歩き、角を曲がって左右に何かの畑を眺めながら進むと、ほどなく点々と明かりがともり始めた家々が見えてくる。私の自宅のある住宅街だ。
ホッと一息をつき、歩を進めると、小さな公園の前を通りがかった。
――パンパンパン。
公園からボールの弾む音が聞こえてくる。どこかの子供が遊んでいるのか?
そちらに目をやると、バスケットのゴールの下で向かい合った二つの影がボールを奪い合っている。不意に、その一つが動いた。ボールをもっている方。
不器用にドリブルをしながら、体の向きを反転させ、さらにもう一度反転。フェイントをかけて抜き去ろうというのだろう。だが、まだまだボールの制御はうまくはなく、ボールはその子供の手を離れ、あさっての方向へコロコロと転がっていくのだった。
ちょうどボールが私の方へ転がってきた。そのボールを追いかけて少年が一人かけてくる。
見覚えある姿。というよりも、
「こらっ、マサル! なにしてんだ、こんな遅い時間まで!」
その少年は私の息子のマサルだった。
「あ、お父さん!」
腕時計を確認する。すでに七時を回っている。子供が外で遊んでいていい時間はとっくに過ぎている。
息子は、ボールを小脇に抱えると、バツの悪そうな表情を浮かべて私の顔を見上げていた。
「帰りなさい。もう子供は家にいなきゃいけない時間だぞ!」
厳しい声でしかると、口ごもりながらも謝罪の言葉を口にした。
「ごめんなさい」


「家の人が心配しているだろう。君も帰りなさい」
息子と一緒に1on1をしていた少年に声をかけると、
「はい、わかりました」
物わかりのいい子なのか、素直に帰り支度を始める。
「じゃ、俊文くん、明日学校でね」
「ああ、学校で」
息子が手をふると、俊文くんも手を振り返してきた。
そうして、息子は私の隣に並んで家路をたどりはじめるのだった。
「だめじゃないか。こんな遅い時間まで。お母さんが心配してるだろう?」
「うん。ごめんなさい」
「友達と一緒に遊ぶのが楽しくて、ついつい時間を忘れるのは仕方ないが、この時期は日が暮れるのが遅いから、まだ明るいうちに切り上げなくちゃだめだぞ」
「分かった」
息子は素直にそう言い、首を縦に振るのだった。
だけど、その翌日。やっぱり帰り道、夕暮れの中自宅へ歩いていると、公園の方からボールをつく音が聞こえてきた。
昨日の今日でまさかとは思ったのだが、やはりそのまさかだった。


うちの息子はバカなんだろうか?
一昨日、きつく叱ったというのに昨日の夕方も妻が探しにいくまで家に帰ってこなかったという。
もっと小さいころには聞き分けがよくて、一度言い聞かせたことは、素直に従ったというのに・・・・・・
どうして、こんな子に育ってしまったのか。
「はぁ〜」
朝、列に並んで電車を待っていると、無意識のうちにため息がでていた。
「あの、もしかして大西さんですか?」
「えっ?」
知らないサラリーマンの男性が話しかけてきている。
「あ、私、川田っていいます。と言っても分かりませんよね。実は、お宅のマサルくんと友達付き合いさせていただいている俊文の父なんです」
俊文と言えば、このところ息子と遅くまで遊んでいる相手のことだ。
「いつもいつも、息子がご迷惑をおかけしているみたいで、もうしわけございません」
私が文句を言い出す前に、その川田氏、深々と頭を下げた。
「ちょ、頭を上げてください。そんな、こんなところで」
「あ、いえ、あ、そうですよね。すみません」
一緒に列に並んでいる人たちの注目の的になっていることに、今さら気が付いた川田氏だった。
はぁ〜 ここの親子はそろいもそろって・・・・・・


ようやくホームにやってきた電車に並んで乗りこみ、会社のある終点まで川田氏の話に耳を傾ける。
最近、奥さんが入院してしまったこと。だからといって自分が早く家に帰れるわけじゃないこと。そのせいで、一人っ子の俊文くんは日が暮れて遅い時間になってもずっと一人でいなきゃいけないこと。
そして、最近、川田家の事情を知ったうちの息子が遅くまで俊文くんに付き合って一緒にいてくれるみたいだってことも。
「本当に、感謝の言葉もないです。マサルくんは優しいお子さんですね。ありがとうございます」
川田氏は別れ際に、何度も振り返ってはそのたびに私に頭を下げるのだった。


その日の帰り、バケットボールのゴールのある例の公園の前を通りかかると、今日もまたボールをつく音が聞こえてきた。
ふっと息をつく。
進む針路を変え、公園の中へ足を踏み入れる。ベンチにカバンとスーツの上着を置き、ネクタイを緩め、カッターの袖のボタンを外す。
ボールをつくなんて、何十年ぶりだ? 高校のときに体育の授業でやって以来か。
息子たちは突然闖入してきた私のことを唖然とした顔で見上げている。
そんな二つの顔を眺めていたら、勝手に笑みが浮かび、楽しい笑いが口からこぼれた。
「いくぞっ! 二人で止めて見せろっ!」



珠代さんが一通り愚痴をこぼして帰ってから、一週間ほどして今度は電話があった。
孫の壮太をたいそう自慢する内容だった。
壮太が遅くまで遊んでいたのは、弟の出産でお母さんが入院した友達と一緒にいてあげるためだったという。
先日、その友達のお母さんが訪ねてきて、壮太のことをべた褒めしてくれたと、とてもうれしそうに誇らしげに弾む声が受話器の向こうから聞こえてきた。
『本当にやさしいいい子だわ』
珠代さんには見せることはできないが、私の顔にも笑みが広がっていた。
もう息子のマサルとボールを追いかけまわすなんて体力的にできやしないが、それでも、あの日に負けないぐらいのどこまでもほがらかで、楽しい笑い声があふれた。


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2017年06月11日

やさしく大きな人




昇降口で靴を履き替え、玄関ロビーに立ったところで気が付いた。いつの間にか雨が降り出している。
朝はカラッと晴れていて、雲一つない青空が広がっていたというのに、今は薄暗くキラキラの糸がいくつも天地をつないでいる。
「あちゃぁ 降ってきやがった。トオル、傘入れて」
私のすぐそばで同じクラスの山内たちが騒いでいる。あっちも部活が終わって、今帰りなのだろう。
チラリとそちらに視線をやって、吉井くんが今まさに傘を開こうとしているのを確認した。
――そうよね、朝の天気予報では午後から雨の予報がでていたんだもの。
予想してたから、全然ショックじゃなかった。
そもそも仮に吉井くんが傘を忘れてたとしても、私の傘に入れてなんて言ってくるはずもないしね。
自分でもバカみたいって思うような妄想を苦笑しながら引っ込めつつ、カバンの底に忍ばせていた折り畳みを開いた。


「おっ、ちょうどいいところに小野がいるじゃん。小野ちゃん、コンビニまで入れて」
校舎の外へ足を踏み出そうとした私の隣へ強引に入ってきたデカい人は同じクラスの東くん。
戸惑って返事できずにいるうちに、私の手から折り畳みを奪って二人の間に差す。
「えへへへ。相合傘だね」
「ちょっ、ヘンなこと言うのやめてよ。コンビニまでだからね」
チラリと背後に視線を向けたら、吉井くんの傘の下に男子たちが三人肩を寄せ合っていた。
「さすがに、四人は無理っしょ」
私の視線に気が付いたのか、東くんは肩をすくめている。
「そうね」
「コンビニついたら、俺らビニール傘買うからさ」
「うん。わかった」
いつもの大股な歩調ではなく、私の小さな歩幅に合わせるように隣を歩いてく。
教室でもときどき感じるけど、きっと優しくて気の回る人なんだろうな。このユキが夢中になってる人って。
あらためて、そのいかつくて武骨な顔立ちを眺め、そっと微笑んだ。


校門を出て、大通りへ向かって右へ歩いていくと、交差点の角にコンビニがある。
私たち五人は二本の傘を差しながらコンビニの駐車場を横切った。
――ピンポーン
エコーを残しながら入店のチャイムが鳴る。間髪入れず『いらっしゃいませ』
行き帰りにうちの生徒たちが大勢立ち寄るコンビニエンスストア。アルバイトしているのも、うちの生徒なのだろう。校舎の中で何度も見かけたことがある気がするし。
「よっ、倉本」
「ああ、東か。いらっしゃ、い?」
「こいつ、三組の倉本。俺のダチな」
「えっと、もしかして、その子がこないだ言ってた気になるって子か?」
「えっ?」
私のとなりで虚をつかれたような顔をしていた東くん、急激に顔を赤く染めた。
「違う違う。この子はただのクラスメイト。あれは別の子だ」
「ああ、なんだそうか。一緒に入ってきたからカノジョかと思ったぜ」
「ちげぇよ。あの子にはまだコクってもねぇ 急に雨降ってきたから、この子はここまで傘に入れてくれてただけだ」
そうして、ごめんねと小さくささやいてから離れていった。


コンビニに来てもすることがないので、雑誌コーナーでファッション誌をチェック。その間に、東くんたちはそれぞれにビニール傘を手に取ったり、冷凍庫のアイスを物色したりしてた。
雑誌の陰からそれとなく眺めていたら、吉井くんはそんな東くんたちをニコニコ眺めながら、コーヒーを買って隅で飲んでいる。
うん、暖かい人柄がにじみ出ているっていうか、大人って感じ。他のガサツな男子たちとは一味も二味も違う存在感を醸し出している。目が離せない。でも、これ以上見つめてたら、ヘンに思われちゃうかもしれない。
そっと諦めの息を吐き出しながら、開いているページに視線を戻しかけたのだけど、どういうわけか、さっきまで冷凍庫の中を覗いていたはずの東くんと目が合ってしまった。
なぜか目元を綻ばせていた。


「小野ちゃん、そろそろ帰ろうぜ」
東くんがコンビニの入口で私の方に大声をかけてくれる。
男子たちにまじって下校する。なんで私がそんな恥ずかしいことしなきゃいけないのって返事をためらっていたら、大きなガタイを私のところまで運んできて、無理やり私の手首を引っ張ってくるわけで。
「ちょっと、痛いわよ」
「あっ、わりぃ。けど、一緒に帰ろうぜ」
――はぁ〜 もう、強引なんだから。いいわ。そんなに言うなら、一緒に帰ってあげるわ。今回だけ特別よ。
心の中でそうつぶやいてみるのだけど、それでもやっぱりあの吉井くんと一緒に並んで帰れるチャンスだって思ったら、浮き立つような気分を感じないわけもなく。
――仕方ないわね。まったく。
入るときに突っ込んでおいた傘立てに手を伸ばして私の折り畳みを探そうとしたら。
――あれ? ない。
傘立てには一本も傘が残っていなかった。
だれか持って行っちゃったのかしら? でも、私たちが入店してから、だれもお客さんたちは来なかったはず。なのに、なんで?
それに、今、東くんが握っているのって・・・・・・
「行こうぜ。トオル、今度は小野ちゃん入れたってよ」
私たちの返事も聞かずにさっさと背をむけて大股に歩み出す大きな体の人がいた。
女物の小さな折り畳み傘を差して、足元が濡れるのも構わずに鼻歌なんかをハミングしながら先を歩いて行く。
他の男子たちも、私たちに手を振ってから、それぞれに買ったばかりのビニール傘を差して、その後ろをついていく。


「小野さんも、行こう」
すぐそばから優しい声と笑顔が私に向けられていた。そのまぶしいような笑顔を見上げてたら、はにかみながら『ウン』と小さく返事をするしかないわけで。
頬が熱い。吉井くんが近い・・・・・・
小さく小さく口の中でつぶやいていた。
――ありがとう。
だれに、ともなく。


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2017年06月04日

御田植え祭り




紺の単衣に赤い襷をかけ、花飾りのついた菅笠をかぶった五人の早乙女たちが、神社の所有する田んぼの中を中腰のまま後ずさっていく。
にぎやかな笛や太鼓に合わせてのどが自慢の老爺が歌う田植え歌が響き、ピンとまっすぐに張ったひもに沿って、早乙女たちが稲の苗を植えていく。
今日は神社の御田植え祭りだ。


早乙女たちの姿はすでに田んぼの端まで移動してきており、もうすぐ御田植え祭りも終わりを迎える。
このあと、彼女たちは会所の方へ移動して、席が設けられ労われるのだが・・・・・・
「左の子はダメだな。あとでしっかり植え直さないと」
「そうか、結構きれいに植えてるように見えるが?」
「いいや、もっとしっかりと根を深く押し込むようにして植えないと。あれじゃあ、昼には全部浮き上がってしまってるよ」
パシャパシャ写真を撮っている雑誌記者の俺の隣で、今日ここに招いてくれた高校時代の友人だった神代のヤツがブツブツつぶやいているわけだ。
「そういうもんかね」「ああ」
神代も稲作農家だから、そういうのが分かるのだろう。
「じゃあ、その隣の子は? あの子は確か去年も参加してたって言ってた子だから、きれいに植えているんじゃねぇの?」
「ああ、様にはなってる。けど、植えた後、あまりキチンとは周囲の土を押さえていないから、手入れし直さないといけないだろうな」
「なるほどな」
「ついでに言うと、真ん中は、力の入れ具合とか土の始末とか、丁寧にやってるから好感は持てるが、如何せん、周りが見えていないな。植えるのにばかり集中して、列が蛇行してる」
「ああ、たしかに」
「その右の子は、逆に周囲ばかり気にして手元がおろそかになってる。列は綺麗だが、あれじゃあ、ダメだ」
ダメ出しのオンパレード。でも、そういうものなんだろうな。専門家の目から見ると。
「じゃあ、一番右の子は?」
「ああ、あれは完璧。力の入れ具合も稲の並びも申し分ない。完璧だ!」
「えっ? そうなのか?」「ああ。完璧」
俺の眼には一番手元が危なっかしく見えるのだが、列も蛇行しているように見えるし、あれで完璧なのか? よくわからん世界だ。


御田植え祭りが終わり、観衆が散り、田んぼには人の気配が消えた。
残っているのは神代と俺だけ。神代は早速ずぶずぶと田んぼの中へ踏み込んでいく。
神代の予言通りに、左の列の稲は早くもあちこちで浮き上がり始めている。かがんではそれらを深く差し込んでいく。
二つ目の列では根元の土を押さえ直し、真ん中では列のゆがみを直す。そして、四つ目の列で一度すべての稲を抜くと、丁寧に差し込みなおすのだった。
「一番右は何もしなくてもいいのかよ?」
「ああ、大丈夫だ。心配ない」
「・・・・・・」
ところどころ稲が浮き上がっているようにも見えるのだが? 俺の気のせいか?
神代は満足げに見渡すと、ひとつうなずきを残して、田んぼから上がった。
「さて、のこりはこいつで一気だな」
神代は俺の隣で待機していた田植え機を愛おしそうになでるのだった。


機械を使って田植えをしている神代の姿を写真に納めたり、ファインダー越しにあぜ道を飛び回るモンシロチョウを追っかけたりしている間に、田植えの方は順調に終わった。
神代が田植え機を田んぼから引き上げている。
うん、整然と苗が並んだ田んぼの風景、うつくしい。遠くの山々や空の雲が水面に映え、やさしく暖かい六月の風とも相まって、のどかな雰囲気を醸し出している。
「どうよ。いいだろう」
「ああ、綺麗だ」
「だろ」
けど、全体が下手に整然と並んでいるだけに、かえって五列目の残念さが際立ってしまうのだが・・・・・・
本当にいいのか、これで?
いや、まあ、この田んぼはあくまでも神社の所有地であって、世話を頼まれただけの神代のものじゃないから、別に構わないのかもしれないけど、素人目の俺からしても『でもなぁ〜』なんだよな。


会所の方では宴席がお開きになったようで、近所の人々が三々五々散っていくのが見えてきた。
「宴会、終わったみたいだな」
「ああ」
「お前は出席しなくてもよかったのかよ?」
「ん? ああ、田んぼの世話があるからな」
神社の田んぼだけでなく、あのあと、神代の持っている田んぼでも田植えを終え、洗浄した田植え機を納屋に収納してから、俺たちは神代の家へ向かっていた。
開けた角を曲がり、まるでひとけのない通りを横切り、ザ・農家というような大きな家の敷地に足を踏み入れたのだが。
「おかえりなさい」「ああ、ただいま」
「おじゃまします」「いらっしゃいませ」
神代の奥さんが出迎えてくれる。
「穂奈美、帰ってるわよ」
「ああ」
「穂奈美、穂奈美、お父さん、帰ってきたわよ」
奥さんの呼ぶ声に家の奥から現れたのは・・・・・・


「もう、梨絵ってなんなのよ。自分ちの神事なのに、いい加減にしてばっかりで」
「まあ、そうプリプリすんな」
神代が穏やかな声でなだめている。
「でも、いくら神主さんの家の子だからって、休憩時間とか偉そうに私に命令してくるのよ。まったく!」
「まあまあ」
「田植えの最中も列もぐちゃぐちゃだったし、みんな頑張ってたのに、ひとりだけ手を抜いてたし。本当、頭にくるわ!」
「まあまあ」
「あの子の植えた列だけ、全部稲が枯れちゃえばいいんだわ。そんで田の神様の罰とかなんとかみんなに言われて・・・・・・」
「穂奈美、そんなこと口にするもんじゃないぞ」
そうなだめる神代の口元にはおだやかな笑みが浮かんでいた。まるでなにかが乗り移ってでもいるかのような静かで強い微笑みが。
俺だけがそれを見ていた。


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posted by くまのすけ at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編・ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする